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COLUMN

東邦コラム

2021.11.20

自動車関連

寒い季節の到来

寒い季節の到来

一日の寒暖差が大きくなり、朝晩は特に冷え込む季節となりました。
この時期になると、私の50年物の愛車はすっとエンジンがかからなくなります。
気温が低いせいでエンジンオイルも固く、心なしかセルモーターも重たそうに回っています。
これからの寒い季節を乗り切るため、そろそろエンジンオイルの交換へ出向かねばと思う今日この頃です。

さて、今回はエンジンオイルのお話を少しさせていただきます。
現行の車では中々エンジンオイルの粘度や性能の差を感じることは少ないでしょうが、旧車やバイクなどではシビアにエンジンオイルの性能差を感じることが多いです。

私の車で特に顕著なのは、メカノイズとエンジンの吹け上がりです。
オイル交換をしてすぐはメカノイズも少なく、吹け上りも軽やかですが、半年ほど経つとオイルが劣化してくるのかメカノイズが少し気になるようになります。
バイクの場合はエンジンの中にミッションがあるため、使用するオイルでミッションの入りが軽くなったりもしました。

最近のエンジンオイルはロングライフのものが多く、交換時期もあるメーカーでは15,000㎞などびっくりするくらい長いものもあります。
技術の進歩なのでしょうが、本当にそんな長い距離を走ってからの交換でいいのかすごく不安になります。

そもそもエンジンオイルの劣化は、温度の上昇や下降によりエンジン内部に水蒸気が発生し、その水蒸気がオイルを乳化させることによって起きることや、酸化反応が進むことで起こります。
エンジン内部で発生した水蒸気は、油温を水蒸気の蒸発する温度で保った状態を維持しつつある程度の距離を走行すれば問題ないのですが、油温が上がりきらないまま短距離を乗る運転を続けると劣化の速度が速まります。

短距離しか運転しないということは、バッテリーの寿命を縮めることにもつながります。
これからの寒い季節、バッテリーも上がりやすくなります。

メーカー基準の交換時期でもちろんいいのですが、季節の変わり目などにエンジンオイルを交換してバッテリーの充電がてら少し遠出してみてはいかがでしょうか?

名古屋支社 中西