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COLUMN

東邦コラム

2021.09.02

その他

日本的文化は捨てるべき!?

日本的文化は捨てるべき!?

コロナ禍のもと、外出や帰省自粛、テレワーク実施が強化されるなか、
音声通話やオンラインミーティング、チャットなど非接触コミュニケーション手段を活用することが増え,
Face to Faceのコミュニケーションがむずかしい状況下でのスムーズなコミュニケーションについて、課題を感じます。

コミュニケーションの結果は受手が相手の意図をどう想像するかによって決まります。

誰かに何かを依頼するとき、大変そうな人を手助けしたいとき、頼まれたことをお断りしなければならないときなど
ちょっとした気遣いを添えたり言い方に気を付けたりは非接触でも同じ。
けれども、非接触では表情や雰囲気から受手のとらえ方や理解度を想像することができません。
Face to Faceだと、その様子や反応を見て受手の想像がこちらの意図通りか否かを想像できます。
いわゆる非言語の情報をヒントに「空気を読む」ことで、必要に応じ、即座にその場で軌道修正をするチャンスがあります。
対して、テキストなど非接触でのコミュニケーションでは非言語の情報は得られず、
「行間を読む」という主観的な感覚で、想像することになります。
想像を誤ったことに気づくのは、結構深刻な状況になってからとういう傾向にあり、
周囲の様子を気遣うことで得られる非言語コミュニケーションからの情報の重要性をつくづく感じます。

とはいえ、終息の兆しが見えない状況下、まだまだ非接触環境は続きそうです。
非接触で念頭に置くべきは、「空気を読む」ができないこと。
相手の想像に頼らず、意見は率直に述べ、「Yes」「No」は明確に伝える必要を感じます。
「察する」「控える」など日本的なコミュニケーション文化は捨てるべきですね。