TOHO
COLUMN

東邦コラム

2020.02.20

自動車関連

欧州車のカーデザイン

欧州車のカーデザイン

欧州車のデザインは国産車にくらべ、クオリティーが高いと感じる。どうしてだろう。
日本車のメーカーは、前の型が大ヒットしていない限り、そのデザインを大きく変更してしまう。
流行を意識した新しいデザインを投入することで消費者の気を引き、車の買い替えを促しています。
しかし、流行を意識したデザインは一時は目を引きますが、そんなクルマはすぐに飽きられてしまいます。
その点で欧州のメーカーは車のデザインやに対する考え方やビジネス戦略が違うようです。
ヨーロッパの美しい街並みは文化遺産であり、それを壊さないようなデザインのクルマを作り続けなくてはいけないという意識が強く、クルマも町の景観の一つとして考えられているようである。
このような背景もあり、豊かなボリューム感のあるデザインが生まれやすく結果として世界中から評価され、欧州車のデザインの良さとして表れているのではないでしょうか。
また、ビジネス戦略として欧州メーカーはハードウェアだけでなく、歴史をそのものを売っている。
だから、自ずとデザインは変える必要がないどころか、変えてはいけない部分が出てくる。
もともとの作りこみのレベルが高いものを、ブラッシュアップしていくから、いいものになる。とは言え、年々厳しくなる安全基準や環境規制、燃費性能の重視ゆえにクルマのデザインの自由度を奪っている。
かつてのスーパーカーと言えばリトラクタブルヘッドライトが印象的で、クルマ好きな仲間の憧れの装備であり、独特のデザインであったが、前頭部に装備するヘッドライトの最低地上高は歩行者に対する安全上の理由から規制があり、極端に低い位置には設置出来なくなった。もはや過去の遺物となったことは些か残念である。