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COLUMN

東邦コラム

2020.08.08

自動車関連

「時代」とは

「時代」とは

「令和」という元号に未だに違和感を感じてしまう私ですが、皆様はいかがでしょうか。

私と同じような感覚の方もいらっしゃるでしょうか。

 

新型コロナウイルスが落ち着いたかと思えば長い梅雨、

そしてまたウイルスの再流行…

 

自由気ままに外出することさえも難しい状況ではありますが、

私は人気の少ない早朝に、趣味のオートバイを楽しんでおります。

 

両親の影響で「昭和文化」にドップリ浸かって育ったこともあり、

愛車は1977年式 z650という40年以上も前の車両です。

 

各オートバイメーカーがパワーや最高速度を競った輝かしい70年代初頭に、

従来の大型車に続き軽快なミドルクラス車両を開発し、

市場を挟撃する目的でカワサキ社によって製作されました。

 

「時代」を先取ったエンジン設計により海外市場で成功を収め、

その後のカワサキ社の新車両にエンジンを引き継ぐ形で、

約30年間にも渡り時代に流されることなく系譜を作り上げることとなりました。

 

近年国内ではオートバイブームが再熱しており、

新たに優れた車両が次々とリリースされております。

 

もちろん高性能で魅力的ではありますが、

ルックスや吸排気の音や匂い、車両のバックグラウンドなど、

時代を超えて性能にも勝る何かがあると感じてしまいます。

 

過去の「時代」に戻ることは出来ませんが、

過去の時代を「大切」にし、継承することは可能です。

 

壊れる前にしっかりとメンテナンスを行えば

40年以上も前の車両であっても元気に走ってくれます。

 

もう「令和」なのに? と思われるかもしれませんが、

それぞれの時代にしかない何かを大切にしていきたいものですね。

 

ガレージにこもってオーバーホールを中心とした

分解整備をする時期が近づいてきておりますが、

それもまた「時代」を感じるということではないでしょうか。