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COLUMN

東邦コラム

2021.06.07

自動車関連

自動運転レベル0〜5の違い

自動運転レベル0〜5の違い

近ごろ耳にする事が増えた「自動運転」は、自動化されている機能によって6段階のレベルで区別されています。レベル0からレベル5まで、それぞれどんな機能が与えられているのでしょうか。

レベル0:すべての操作をドライバーがおこなう
アクセルやブレーキ、ステアリングを含めたすべての操作をドライバーがおこないます。前方衝突警告や後方死角検知、ABSなど運転支援をする機能が備わっていても、システム(クルマ)は運転操作自体に関与しないのでレベル0となります。

レベル1:ステアリング操作、加減速のどちらかをシステムがサポート
車線維持支援システム(LKAS)のようなステアリング補正か、先行車との車間距離を一定に保つアダプティブ・クルーズ・コントロール(ACC)のようなスピード調整のどちらか一方をシステムがサポート。

レベル2:ステアリング操作、加減速の両方をシステムがサポート
ステアリング補正機能(車線維持支援機能など)とスピード調整機能(ACCなど)が連携しながら運転をサポートします。
レベル1は「自動運転」ではなく「運転支援」にカテゴライズされますが、レベル2は「部分自動運転」や「準自動運転」などと呼ばれているそうです。

レベル3:特定の場所でシステムがすべてを操作、緊急時はドライバーが操作
「条件付自動運転」と呼ばれ、限定的な場所や交通状況において、システムが運転に関わるすべての操作をおこないます。
ただし、緊急時やシステムが作動困難になった場合は人間が対応しなければならいので、ドライバーはいつでも運転できる態勢でいる必要があります。
レベル3のシステムは既にアウディが「A8」用に開発済みで、ホンダもレベル3の自動運転に対応したクルマを2020年年内に発売する見込みです。

レベル4:特定の場所でシステムがすべてを完全に操作
レベル3同様に限定的な場所や交通状況において、システムが運転に関わるすべての操作をおこない、そのうえで緊急時の対応もおこないます。「高度自動運転」と呼ばれ、システムを利用している状況下ではドライバーによる運転操作は一切不要です。

レベル5:常にすべての操作をシステムがおこなう
「完全自動運転」といわれるように、ほとんどの状況下でシステムがすべての操作をおこないます。ドライバーの存在が必要なくなり、シートレイアウトなどクルマの在り方が変わっていくでしょう。

車が今後どのように進化していくのか楽しみですね。