COLUMN
東邦コラム
2026.03.11その他

ゴルフは人生の縮図?それともただの沼?

ゴルフは人生の縮図?それともただの沼?

ゴルフというスポーツは、不思議だ。

止まっているボールを打つだけなのに、なぜあんなにも難しいのだろう。

たとえば、世界的スターの タイガー・ウッズ。彼ですらスランプに苦しみ、ケガに泣き、それでも復活を遂げた。プロですら完璧にいかないのだから、週末ゴルファーの一打が右へ左へ曲がるのも当然…と自分を慰める。

ゴルフ場に立つと、そこは小さなドラマの舞台になる。

ティーショットの前、妙に長い沈黙。

「力を抜け」と言われるほど力が入る手。

ナイスショットの直後に訪れる、信じられないミス。

まるで人生だ。

うまくいったと思ったらバンカー。慎重にいこうとすると池ポチャ。攻めればOB、守れば物足りない。選択の連続で、結果はすべて自己責任。誰のせいにもできない潔さが、ゴルフの魅力でもある。

それでも人はなぜコースに向かうのか。

早朝の澄んだ空気。芝の匂い。

同伴者との他愛ない会話。

そして、年に一度出るかどうかの“会心の一打”。

その一打があるから、またクラブを握る。

日本でも マスターズ・トーナメント の中継が始まると、春を感じる人は多い。グリーンの美しさ、静寂、そして張り詰めた緊張感。テレビ越しでも伝わるあの空気に、つい自分もプロになった気分でスイングを真似してしまう。

ゴルフはスコアを競う競技でありながら、最後に戦うのは自分の心だ。

焦り、見栄、欲、そして少しの勇気。

今日もどこかで、誰かがこうつぶやいているだろう。

「次こそはベスト更新」と。

そしてその“次こそ”が、ゴルフという名の終わらない物語を続けさせるのだ。

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