知らないことを学ぶ楽しさ

先日、「日本語の響きを楽しむ」という講座のチラシが目に留まりました。
私は以前から、まだ習ったことのないことを学ぶのが好きです。図書館や本屋へ行くと、どんな講座が開催されているのか気になり、つい面白そうなものを探してしまいます。
今回目に留まったのは、プロのアナウンサーが講師を務める朗読教室でした。英語の発音を学んだ経験はありましたが、日本語の発声について学ぶ機会はなく、「習うもの」という意識すらありませんでした。そのため、日本語そのものを学ぶという発想に新鮮さを感じ、参加してみることにしました。
私は本を読むことも好きで、少しでもたくさんの本を読みたいと思い、以前は速読教室に通ったこともありました。本を効率よく読む方法を学ぶのは新鮮で、多くの本と出会うきっかけにもなりました。
一方、今回参加した朗読教室では、本を読むこととはまた違う学びが待っていました。
講座では、発声の前に姿勢づくりから学びました。口角を上げて笑顔をつくり、両足を肩幅に開いて立つことで呼吸が整い、声が出しやすくなるそうです。正しい「あいうえお」の口の動きや表情筋の使い方を学び、想像以上に顔の筋肉を使うことにも驚きました。
参加者には朗読やナレーションを仕事にされている方が多くいらっしゃいました。その朗読は実に魅力的で、教材の物語を読み上げる声には豊かな表現力があり、聞いているだけで自然と物語の世界に引き込まれます。
何より印象的だったのは、朗読が文章を「読む」のではなく、「味わう」時間だったことです。一つひとつの言葉の響きやリズムに耳を傾けることで、日本語の面白さや美しさを改めて感じることができました。速読が多くの本と出会うための学びだとすれば、朗読は一冊の本をじっくり味わうための学びなのかもしれません。
今回の講座は、日本語の豊かさに改めて気付かせてくれる時間でした。まだ習ったことのないことに挑戦すると、思いがけない発見や感動に出会えるものです。これからも新しい学びとの出会いを楽しんでいきたいと思います。

