2026.08.06その他
「ポジワット」から「ネガワット」へ

生成AIの普及に伴い、データセンターが消費する電力、いわゆる「ポジワット」の激増が問題となっています。
AI検索は従来検索の数十倍の電力を要し、大型データセンター数拠点で原発1基分(約100万世帯分)に匹敵する電力を消費します。
人力で1時間自転車を漕いで発電しても価値は僅か3円程度であることを思えば、高度なAIを低コストで利用できる背景には、安価な電力供給の存在があると深く実感させられます。
一方、AIには社会全体のエネルギーや無駄を削る「ネガワット(省エネ)」の源という側面もあります。
スマートグリッドの需給制御やビル・工場の空調最適化、省エネ新素材の開発などがその代表例です。
私たち東邦グループの部品供給・物流事業でいえば、世界中から仕入れてお客様にお届けするまでのサプライチェーンについてAI活用による最適化を進めることは、お客様の満足度向上と持続的な会社成長に向けた、とても挑戦しがいのあるテーマに違いありません。
このネガワット効果が十分発揮されるまでの過渡期においては、AI利用コストの急騰や用途別の利用制限を覚悟すべきと思います。
だからこそ、AI活用を持続可能なものとするためには、AIで既存事業を省力化し、そこで浮いた人的資源をネガワットを目指す新たな事業開発へ割り当てていく戦略が極めて合理的です。
人間どうし争っていないで、AIと協働してより良い世界をつくることに集中していきたいものです。

