TOHO
COLUMN

東邦コラム

2025.06.30

その他

馬

馬が好きなので少し馬の事を書いてみようと思います。

馬は、本気で走るとき、ただ前を見ています。

でも、馬は「誰かを抜くため」に走っているわけではありません。

ただ、自分のリズム、自分の速さ、そして自分自身と対話しながら走っています。

競走馬では、1着を目指して走りますが中には、他の馬を抜こうとしない馬もいます。

人間の世界なら「勝ちにこだわらない」と言われるのかもしれない。

抜かさないという選択にも、強さがある。

無理に争わず、自分のペースを守り抜く。

自分にとっての「正しい場所」で走る勇気。

人もまた、誰かを抜こうとして焦ることがあります。

隣の誰かと比べて、先を急いで、息を切らしてしまうこともあるかと思います。

だけど、馬のように、自分の道をまっすぐに走ることが、本当の意味での「強さ」なのかもしれません。

馬は、誰かを抜くために走っていない。

でも、止まらない。

静かに、力強く、今日もどこかで走り続けています。